白馬の雪形・雪型大集合!長野信州雪形ウォッチング 代掻き馬~五竜菱、種まき爺さん、珍しい雪形まで
春の雪形ウォッチング
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雪形、それは雪国に春の訪れを告げる自然の造形
●そもそも雪形ってなぁに?雪形?雪型??
雪形がどんなものかを話す前に、まずはこの絵を見てください。
この絵は「ルビンの壷」という名で知られている絵ですが、何の絵に見えるでしょうか。名前のとおり、壷だったり花瓶のように見える方がいらっしゃると思います。
ただ、壷以外の他のものにも見えませんか??
おや??白い部分に注目してみると、なんだか人が向き合っているようにも見えてきませんでしょうか。
このロゴは、ホテルの名前である Hakuba Highland Hotel の頭文字HHHをデザイン化したものです。
この絵の中に「山」をイメージしたものや「白馬」をイメージしたものが隠されています。
隠されているものがなんとなくお分かりいただけますでしょうか?

ただ、壷以外の他のものにも見えませんか??
おや??白い部分に注目してみると、なんだか人が向き合っているようにも見えてきませんでしょうか。
もう一つ、これは白馬ハイランドホテルのロゴマークです。

このロゴは、ホテルの名前である Hakuba Highland Hotel の頭文字HHHをデザイン化したものです。
この絵の中に「山」をイメージしたものや「白馬」をイメージしたものが隠されています。
隠されているものがなんとなくお分かりいただけますでしょうか?
これから紹介する「雪形」も原理はこれらの図と一緒です。春、アルプスの山肌に隠し絵のように現われてくる毎年同じ「形」。なぜ白馬の人はこの「形」をいろいろと名づけたのでしょうか??
毎年桜の開花が同じ日にならないように、その年の気温の変動が激しいのが春です。特にところによって雪が深く残るような複雑な地形で、山に囲まれた長野県では、「春」の目安が暦ではなかなか通用しませんでした。
このあたりに昔から暮らす人々は、昔から引き継がれてきた長い経験の中から、季節が進むにつれて山肌に現われる「雪形」を目安にして、種をまく時期を判断するという知恵を持っていたようです。普段毎日のように見ている山だからこそ、生活とも深く結びついてきた雪形。この雪形がいつしか山の名前になったというものもあります。
現代はこの暦としての役目を終えてはいますが、この雪形は昔から少しも変わることなく、今もこの白馬の春を彩り、私たちの目を楽しませてくれています。
毎年桜の開花が同じ日にならないように、その年の気温の変動が激しいのが春です。特にところによって雪が深く残るような複雑な地形で、山に囲まれた長野県では、「春」の目安が暦ではなかなか通用しませんでした。
このあたりに昔から暮らす人々は、昔から引き継がれてきた長い経験の中から、季節が進むにつれて山肌に現われる「雪形」を目安にして、種をまく時期を判断するという知恵を持っていたようです。普段毎日のように見ている山だからこそ、生活とも深く結びついてきた雪形。この雪形がいつしか山の名前になったというものもあります。
現代はこの暦としての役目を終えてはいますが、この雪形は昔から少しも変わることなく、今もこの白馬の春を彩り、私たちの目を楽しませてくれています。
雪形の種類 | 雪形には種類が「2つ」あります
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雪形の楽しみ方 | 雪形は本当にたくさんの種類があり、今現在も年々その数は増えつつあります。 有名なもの、最近になって有名になってきたもの、地元の人でも知らない人が多いもの・・・いろいろありますが、 あなた自身で「こう見える」と感じたならば、それでいいんだと思います。 ここに昔からある雪形や、私たちホテルスタッフが勝手に?名付けた雪形を紹介しますが、もちろんこれが全てではありませんし、 ??と疑問に思われるかもしれません。 自分ならではの感性で、感じたままを。不正解なんて無いと思っていますから。 きっとあなたも新しい雪形を見つけられることでしょう。発見する喜びを感じて頂けたら幸いです。 |
●五竜岳~八方尾根南斜面の雪形

五竜菱(武田菱)
五竜岳山頂に現れる雪形で、非常に長い期間見ることができます。
天気さえ良ければ、見つけるのも容易なため、雪形探しを始めるときには、まずはこれから探し出してみましょう!
武田家の家紋である「四つ割菱」のように見えるので、武田菱と呼ぶ方も多いです。
早い年は2月頃から見え始め、5月中下旬に雪が消えると形がわからなくなります。

手斧打ち(ちょうなうち)
手斧と書いて「ちょうな」と読みます。今ではあまり使われない道具だそうですが、昔は材木の加工によく使われたと聞いています。
以前白馬ハイランドスキーゲレンデに足湯を建設した際、その足湯の屋根を作る際に「手斧」を使用しました。
この雪形はなかなか見ることが出来ない、そして探しづらい、毎年5月中旬頃の期間限定の雪形なのです。
左を向いた、手斧を持った人型・・に見えます?!?!
●八方尾根~白馬鑓ヶ岳南面の雪形

(赤色の囲い、左から) 鶴首・双鶏、 (黄色の囲い、左から)とぐろ巻きヘビ・ハリネズミ
白馬鑓ヶ岳の左下は少しにぎやかなエリアです。
赤色の囲いの鶴首と双鶏は昔から言われている雪形で、左の赤色の囲いが鶴首といい、右を向いた鶴に。
双鶏は中央と右の赤色の囲いで、それぞれニワトリの形に見えるといわれています。
黄色はスタッフが勝手に名付けた雪形です。
とぐろを巻いて首をもたげている蛇と、そのすぐ隣に右を向いて尻尾を丸めているハリネズミがいるように見えませんか??

ゴリラ (の親子?)
これもホテルスタッフが名付けたオリジナル雪形。
私はゴリラにはどうも見えないのですが。。。。みなさんはいかがでしょう?
正面を向いているゴリラだそうです。
ゴリラの右肩に赤ちゃんゴリラを乗せている(おんぶしている)、親子ゴリラだそうです。

仔馬2
横を向いた仔馬さんです。
なぜ仔馬2なのかというと、こちらの仔馬よりもずっと有名な別な仔馬がいるんです。
この場所は登山する方にはおなじみの、広大なお花畑のある「大出原」というエリア。
そこに現われる馬の形。白馬だから?仔馬と言われていますが、子犬でも良さそうです。

お婆ちゃん (赤囲い) と子供たち (黄色囲い)
これはスタッフとみしんが名づけたオリジナル雪形です。
右側に子供たちの方を向いた、ロングスカートをはいているお婆ちゃん(お母さんでも可)が、 3人の子供たちと遊んでいる様子です。
右の子供は正面を向いて右足を上げて飛び上がっている、おばあちゃんに褒められたのかな?
そこの後にもう2人子供が並んでいるというものです。
5月頭から6月に入る頃までの比較的長い期間見えている雪形です。

ペンギン (E.T)
これもスタッフが名付けた雪形なのですが、名前を決めようとした際に少しもめました。
あるスタッフはこれは絶対にスティーブンスピルバーグ監督の映画に登場する「E.T」だというのです。
正直なところペンギンでもETでもどちらでも大差ないように思われますが、見る人によってはまったく違ったものに見えるという例えです。
あなたはどうですか?
ちなみにこのすぐ下側に「花立岩」という昔からある雪形がもう少し雪どけが進むと見えてきますが、この花立岩の雪形は残念ながらホテルからはご覧いただけません。

不死鳥(フェニックス)
白馬杓子岳に現われる大きい雪形。
不死鳥が空から急降下している様子がわかりますか?
頭が左下で、右上が羽根をすぼめている不死鳥です。
昔からある雪形で、火の鳥だとかフェニックスという方もいらっしゃいますが、どれにしても大きな鳥なんですね。
雪が消えていくと少しずつ大きくなりますが、比較的長い期間見えている雪形です。
●白馬岳から栂池高原、小蓮華山付近の雪形

馬 (雄馬)
白馬岳の山頂に現れる、昔からある雪形。ですが、意外に知る人は多くありません。
私は右を向いた馬(というか亀?)に見えますが、左を向いた馬と言われています。
ただ、右を向いた馬だとしたら、代掻き馬(雌馬)と向き合って、愛むつまじい方がいいかな?と思うのですが、考え方次第では男女同じ方向を向いて歩んでいくという解釈にすれば、どちらを向いていてもいいことになります。
少し雪がとけてきてから見える、標高2932M、最高地点の雪形です。

代掻き馬 (雌馬)
白馬と言えば・・・・という超有名な雪形、文字から考えると、白い馬なのでしょうけれど、黒い部分が雪形です。
この馬はメスだったということをご存知でしたでしょうか?
「代掻き」とは田を平らに「ならす」作業のことで、今はトラクターなどを使いますが、昔は馬や牛が活躍していました。
この代掻き(しろかき)馬が転じて→ しろうま→ はくば→ 白馬となったというのはごく有名な話です。左向きで右に尾をピンと立て、白馬岳に駆け上がろうとしているようです。
なぜこの馬がメスかというと、雪どけとともに腹が膨らんでいく(妊娠)からだそうです。決してメタボ等の現代病ではないのであしからず。

手から鳩を出すマジシャン
代掻き馬のほぼ真下に出る、スタッフが名付けたと自負していますが、一部本にも同じように掲載されている雪形です。
黄色で囲った部分が帽子をかぶったマジシャンで、右を向いて左腕を突き出しており、 その「腕」には赤色で囲った「鳩」が乗っている。なかなか良く出来ていますね。
ここからもう少し雪どけが進むと、マジシャンの足元がスノーボードのような形になってきます。
季節外れのスノーボーダー(サーファー?)に変身します。
●小蓮華岳~白馬乗鞍岳付近の雪形

種まき爺さん・婆さん
種まき爺さんは白馬では何人もおり、今回3人の爺さんたちを紹介しますが、その中でも一番大きく、かつ 有名な種まき爺さん婆さんです。
左側が右を向いて、背中にかごを背負っているお爺さんと、お婆さんが小さいのですが、右上の丸印で、右を向いています。
ただ、この「お婆さん」は、右上の丸がお団子に髪を結んだ、お婆さんの顔で、右下の丸印が腰が曲がった、後ろで手を組んだお婆さんの体。
爺さんの方を向いているお婆さんにも見えませんか?
大きな雪形で、期間も長く見えますので、ぜひ探してみて下さい。

左から 原人(ゴリラ)、オウム、犬
種まき爺さん、婆さんの雪形のすぐ左となりにある雪形。種まき爺さんのカゴのすぐ脇です。
白馬岳の登山口、猿倉に行くと、ほぼ正面に見える雪形で、三種類とも右を向いています。
原人(ゴリラ)と赤く囲ったのがオウム、そして右側にあるのが口を開けている犬の横顔。
長い期間は見られない雪形で、5月中旬が見ごろな雪形ですが、よくできています。

種まき爺さん2
二人目の種まき爺さんがいました!
傘をかぶった左向きの種まき爺さんだと理解していますが、それでいいのでしょうか?実はよくわかっていません。
この辺は爺さん多発地帯ですね。

仔馬1
小蓮華山から白馬乗鞍岳の間の尾根近くに左を向いた仔馬が現れるのは5月上中旬のこと。
頭部分と、お尻の部分は早くから見えていますが、胴体がつながる頃が形としては見ごろの時期です。
この仔馬の雪形には、いろいろウワサがあり、田植えの目安として地元の衆が見ていた雪形は代掻き馬ではなく、こっちの仔馬の方だったとか・・・。
どちらが本当なのか、先に紹介した仔馬2も、種まきの目安だったとか言われていて、どれが本当なのかわかっていません。

ライオンキング・嫁岩
右側に白いところが形になっている雪形で、スタッフオリジナル。正面を向いたライオンだそうです。
ただ、最近はこのライオンキング、タヌキにも見えるという話になっています。
左下に頭があって、前足二本を前に出して、下に向かって走ろうとしているタヌキ、ライオンキングで言う頭の部分が丸い尻尾。
左の丸印は「嫁岩」という雪形ですが、この雪形はホテルから見るのではなくて、栂池高原のあたりから見ると花嫁衣裳をまとって髪を結い上げている女性の横顔に見えます。

ニワトリ(カモシカ)
実際に見えている雪形のほとんどが、「黒い雪形」でしたが、こちらは「白い雪形」です。
代掻き馬の雪形に次いで有名な雪形ではないでしょうか。
ニワトリ、カモシカ、尾長ドリとも呼ばれる雪形、右向いています。
自動車で大町市から国道を走って青木湖のあたりから早々に見える雪形です。

種まき爺さん3
最後の雪形です。
三人目の種まき爺さんです。
もうこうなってくると、どっちを向いていてもいいのかな?なんて少し投げやりw
白馬乗鞍岳の脇に出てくる雪形です。

雷鳥
他の雪形が徐々に見えなくなってくる5月末から6月上旬の頃、雪どけが進むと見えてくるのが、このオリジナル雪形、あえて丸印をつけませんでしたが、写真の中央の形が右向きの雷鳥のように見えませんか?
実際、他の雪形よりも低い場所に出てくる雪形なので、なかなか探しづらいかもしれませんが、低い位置にあるからこそ、山を雲が覆っているような日でもこの雪形だけご覧いただけることもあるのです。
●雪形をホテルスタッフと一緒に探してみませんか??
いかがでしたでしょうか。
なるほど!と思うものもあれば、え??とクエスチョンマークの並ぶ雪形もあったと思います。
最初にも書きましたが、あなたの感じたままでいいわけで、正解や不正解というものではありません。
4月から6月にかけて、もしも白馬に来られる機会がありましたら、山に現われる雪形を探してみてはいかがでしょうか。
ホテルでは毎年4月の中旬から5月にかけての毎朝、「雪形ウォッチング」という参加無料のミニイベントを実施しています。
詳しくはホテルイベントページで紹介していますので、参考にして下さい。
最後までご覧いただいたお礼?に、こんなプリントを用意しましたので、よかったらお使い下さい。
なるほど!と思うものもあれば、え??とクエスチョンマークの並ぶ雪形もあったと思います。
最初にも書きましたが、あなたの感じたままでいいわけで、正解や不正解というものではありません。
4月から6月にかけて、もしも白馬に来られる機会がありましたら、山に現われる雪形を探してみてはいかがでしょうか。
ホテルでは毎年4月の中旬から5月にかけての毎朝、「雪形ウォッチング」という参加無料のミニイベントを実施しています。
詳しくはホテルイベントページで紹介していますので、参考にして下さい。
最後までご覧いただいたお礼?に、こんなプリントを用意しましたので、よかったらお使い下さい。